任意後見ではカバーできない生活支援と死後事務|司法書士からの解決事例
任意後見契約を予定する独居の方が、緊急対応・生活支援・死後事務を別途整えた司法書士連携の解決事例です。
身元保証 /
任意後見契約を結んでも、緊急時の駆けつけや日常の生活支援、亡くなったあとの実務までは担えないことがあります。 この解決事例は、司法書士事務所からの相談を起点に、後見と身元保証・生活支援・死後事務の役割を分けて整えたケースです。
この事例で分かること
- 任意後見人にできない支援を、どこで補うか
- 司法書士・ケアマネ・訪問看護など多職種連携の進め方
- 在宅生活を続けるための緊急連絡先と生活支援の意味
相談内容
独居の女性で、結婚歴はなく、親族とも疎遠です。これから任意後見契約をする予定ですが、生活支援、緊急時の駆けつけ、亡くなったあとのことなど、任意後見人にはできないことが多くあります。司法書士側から、終活コンシェルジュへの依頼相談がありました。
ご本人の状況(概要)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 86歳 |
| 介護認定 | 要介護1 |
| 病歴 | 大腸がん、リンパ浮腫 |
| ADL | 自立 |
| 経済状況 | 年金(月約19万円) |
| 本人の意向 | できる限り在宅で暮らしたい。認知症に備え、財産管理・遺言・不動産売却は後見人へ。緊急対応・生活支援・死後のことは終活コンシェルジュへお願いし、安心して暮らしたい |
※遺言書・不動産売却は、任意後見契約する司法書士が担う前提でした。
課題
- 任意後見では緊急対応・生活支援・死後事務をカバーしきれない
- 独居で、もしものときの連絡・駆けつけ先が不足している
- 在宅生活を続けるには、医療・介護関係者との日常的な情報共有が必要
対応内容
- 司法書士からの相談を受け、ご本人宅を訪問
支援内容を説明し、身元保証契約および死後事務委任契約を締結しました。契約時には担当ケアマネジャーも同席しました。
- 司法書士への報告と連携
契約完了を司法書士へ報告し、任意後見契約への立会いなど、前段階から連携しました。
- 日常の生活支援
訪問看護・マッサージ・入浴介助の曜日と重ならないよう調整し、用事の付き添いなどを行いました。
- 事前の医療意思
医療についての事前の意思確認を進め、立会いのもとリビングウィルを作成しました。
- 継続支援
訪問医、訪問看護、ケアマネジャー、ヘルパー、訪問マッサージなど、ご本人に関わる方々と連携しながら支援を継続しています。
結果
- 身元保証・死後事務の契約を締結できた
- 在宅生活に必要な緊急連絡先・生活支援の受け皿ができた
- 司法書士・医療・介護との連携体制が整った
ポイント
- 在宅で暮らすうえで心配だった「緊急連絡先」「生活支援」をサポートする
- サービス担当者会議への参加や、懸念事項の情報共有を常に行う
- ご本人が安心して最期を迎えられる備えにつなげる