緩和病棟入院前の身元保証と医療同意|地域包括からの解決事例
末期がんの独居男性が、緩和病棟入院に向けて身元保証・医療同意・死後事務・遺言まで整えた地域包括連携の解決事例です。
死後事務 /
終末期の入院では、身元保証だけでなく、医療同意や死後の備えまで急いで決める場面があります。 この解決事例は、地域包括支援センターからの相談を起点に、緩和病棟入院前の備えを整えたケースです。
この事例で分かること
- ターミナル期の身元保証・医療同意の進め方
- ACP(人生会議)を踏まえた医療同意の考え方
- ご逝去後の葬儀・納骨・遺贈までの流れ
相談内容
独居の男性で、末期のすい臓がんのためターミナル診断を受けています。認知症はなく自立し、外来通院中でした。介護度は要介護2になりましたが、余命を考慮し介護サービスは受けず、緩和病棟で看取りの予定です。その際の身元保証人を誰かに頼む必要があり、主治医からも緊急連絡先を早く決めてほしいと言われていました。親族は遠方に実兄とその子息がいるようですが、疎遠で詳しくは分かりません。
ご本人の状況(概要)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 84歳 |
| 介護認定 | 要介護2 |
| 病歴 | 末期すい臓がん |
| ADL | 自立 |
| 経済状況 | 年金(月約17万円) |
| 本人の意向 | ターミナルの告知を受けたので、亡くなったあとのことを早く決めておきたい。遺産は遺言書できちんと遺したい |
課題
- 緩和病棟入院に必要な身元保証・緊急連絡先がない
- 医療同意の根拠となる意思確認が必要
- 死後の葬儀・納骨・財産の行き先が未整理
対応内容
- 身元保証・死後事務・財産管理の契約
本人の意向を確認し、必要な契約を締結しました。
- 入院準備と医療連携
入院の準備・手続きを代行し、主治医と相談のうえ、ACPを踏まえた適切な医療同意につなげました。リビングウィルの聞き取りも行い、同意の根拠としました。
- ご逝去後の支援
深夜、病院から容態急変の連絡を受け対応。病院到着後にご逝去され、ご遺体の引取り手配と関係者への連絡を行いました。
- 葬儀・納骨
葬儀を手配・施行。生前より合祀を望まれていたため、合祀先を選定し納骨しました。
- 遺言に基づく財産処理
不動産を処理し、相続財産は「高齢者のために役立ててほしい」との希望により、慈善団体への遺贈を行いました。
結果
- 緩和病棟入院に必要な保証・連絡・医療同意の体制が整った
- ご逝去後の手続きを、本人の希望に沿って実施できた
- 終末期の不安の中でも、「最期への備え」の心配を減らせた
ポイント
- 病気への不安がある中で、最期への備えの心配事を引き受ける
- 入院の準備・手続きを代行する
- 医療・介護と連携し、ACPを踏まえた医療同意を行う
関連ページ:サービス概要/地域包括支援センター向け/お問い合わせ